喪中はがき

2020.10.05 カテゴリ | 未分類

年末に近づくと増える喪中はがきに関するマナーや疑問にお答えします。

《喪に服す》

昔から近しい人が亡くなった時には故人を弔うために

日常生活の一部の行動を慎むという考えがあり、これを「喪に服す」といいます。

喪に服す期間には「忌中」と「喪中」があります。

「忌中」

 一般的に「忌中」は亡くなられてから50日間とされます。

 仏式で言えば、忌明けの四十九日法要が終わるまでという

 捉え方でよいかと思います。

 神道の考え方である「死の穢れ」が身内にもついているとされる期間で、

 神社へのお参り、結婚式・お祭りなどお祝いの場所への出席、

 新年のご挨拶などはしてはいけないということになっています。

「喪中」

 「喪中」は一般的に1年間。

 初詣や新年のご挨拶などは控えるとされています。

 昔は喪中でもお祝い事は避ける、旅行は行かないなど

 「行事(行楽)への参加は控える」となっていたようですが、

 時代の変化で現代ではそこまで言う人は少数ではないかと思います。

 

一般的に「2親等以内の血縁者が亡くなった場合」は喪に服す必要があるという考え方でよいです。

実は喪に服す期間には諸説あり、「忌中」の期間が変わることはありませんが、

「喪中」の範囲や期間については2親等内でも同居・非同居で喪中の期間が違う、

2親等内でも血縁でなければ喪中にならないなど意見が分かれます。

昔(明治時代ごろまで)は儒教の思想に沿った法律で決められていたのですが、

今では実生活に基づいた判断で良いのではないかという風潮になり、

それによって意見が分かれることになったのだと考えられます。

《喪中はがき》

喪中はがきとは、簡単にいえば「今年は身内に不幸があったので、年賀状は送りませんよ」

ということを知らせる手紙です。

一般的に喪中はがきの対象となる近親者の範囲については、

自分から見て「同居している2親等内の親族」となります。

例えば、同居してない祖父母・叔父伯母など3親等以下の親族のご不幸の場合は

自分の気持ちで送る・送らないを決めて問題ありません。

《誰に送る?》

喪中はがきを送る相手は年賀状をやり取りしている方ということになりますが、

喪主を務めた場合は自分の関係者に加え、故人の関係者にも通知しなくてはいけないので、

去年故人がもらった年賀状もチェックしましょう。

《いつ送る?》

受け取った側としては「喪中のお宅には年賀状を送らない」というのがマナーとして

一般的になっています。

喪中はがきは「年賀状は送っていただかなくてよいですよ」と

相手にお知らせするという意味合いも強いので、相手側が年賀状を準備する前

11月から遅くとも12月初旬には相手に届くように手配するのをお勧めします。

《文面の内容》

「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」という、不幸があったことについての報告と、

「これからも変わらぬお付き合いをお願いします」というご挨拶が入ります。

家族葬でお葬式を執り行った家族にとって喪中はがきは

お葬式に来ていただいた方以外に不幸を知らせる貴重な機会だと言えるので、

挨拶に加えて故人のお名前・年齢・ご逝去日・続柄などを入れると受け取った側も状況が分かりやすいかと思います。

《喪中はがきを受け取った場合》

基本的に喪中はがきには返信はしなくても失礼になることはありませんので

年賀状を送るのを控える、という対応が一般的。

例えば家族葬であったためお葬式にも行かず喪中はがきを受け取って初めて不幸を知ったという場合、

何か返事しなくてはならないのか?と気になる人は、

松の内が過ぎてから(1月7日以降)お悔やみの言葉を入れた「寒中見舞い」を送るようにします。

ご遺族のご都合を聞いた上でご自宅までお参りに行くのももちろん大丈夫ですが、

その場合も松の内が過ぎてからにします。

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